最近、安倍首相の政策として話題のホワイトカラー・エグゼンプションについて考えてみました。
そもそもホワイトカラー・エグゼンプションとは何かということなんですが、wikipedia先生には下記のようにあります。
ホワイトカラーエグゼンプション(または、ホワイトカラーイグゼンプション、英: white collar exemption、ホワイトカラー労働時間規制適用免除制度)は、いわゆるホワイトカラー労働者(主に事務に従事する人々を指す職種・労働層)に対する労働法上の規制を緩和・適用免除すること、またはその制度。
つまりは、サラリーマンに対する労働法上の就業時間や時間外手当などの規制を緩和したり適用をなくしてしまう制度です。
もっと平たくいうと残業代が出なくなるわけですね。そればかりか長時間労働に対する抑止力が無くなり歯止めが効かなくなってしまうかもしれません。
もっとも、高収入高技術の専門職で就業時間を自己裁量とする条件付きですが、世の中の仕事で自己裁量で就業時間を決められる職種はどれほどあるでしょうか?政府は現在年収1000万円以上などの条件を示していますが、労働組合などは「長時間労働を誘発する」などの懸念を示し反発しています。
そもそも、この制度は先述の通り高収入で高技術の専門職に対してワーク・ライフ・バランスの安定を図る制度ですが、もし制定されたとすれば近い将来にごく一般の中低所得層まで適用範囲が広がるでしょう。
そうなるといよいよ長時間労働による過労死や自殺などの増加につながりますね。
しかし一方で、ワーク・ライフ・バランスの安定は現代の日本における急を要する課題とも考えます。
少子化の問題や年金。離婚率の増加など、仕事にかける時間が理由と思われる弊害がたくさん存在します。
裁量時間制になることで子供の運動会に行くことが可能になったり、無駄に会社のデスクに座っている必要がなくなるかもしれません。扱い方を間違えなければ今後の日本社会を支えていくであろう制度になるかもしれません。
長時間労働の誘発や制度の悪用をどのようにして防ぐか。
政府のしっかりとした提案が聞けることを期待しています。
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